TATULA TW 300 XHL のハンドルカスタム
私は本機をベイトショアプラッギングに使用しています。
この記事は本機のハンドルを安く・簡単にバランサー付シングルハンドルに改造しました!という内容です。
クソザコ DIY なので悪しからず。
投げる・巻くといった基本性能とは別の部分で対抗馬を圧倒している本機。
敬虔な S 社信者だった私も、磯での使用という目的の前では、エスケープハッチ?(サイドカップを本体から脱落させないような機構、カルコンとかについてるやつ)の無い、サソリマークの対抗馬を受け入れることができませんでした。
いわゆる ”ガチ” ベイトショアプラッギング / ジギングに使用される、大型丸型リールの類との比較においては、嗜好も含め賛否あるようです。
一方で、カジュアルなベイトショアプラッギング / ジギング界隈においては、本機はもはや定番と言えるのではないでしょうか。
そんな本機に、大満足している私ですが、強いて言うならダブルハンドルに不満がありました。ハンドルノブを握り込んでゴリ巻きする際、握っていない方のノブが非常に邪魔です。
バスやビッグベイトシーバス界隈の事情はよくわかりませんが、本機でショアプラッギング / ジギングをされる方には共感して頂ける点かと存じます。
というわけで交換ハンドルを探したのですが。。。
適合するリーズナブルな製品はそれなりにあるものの、ほぼ全てバランサー無し。重量級ルアーを扱うこの釣りでは、不意のクラッチ返りを避けるため、これはいただけません。
かといって、バランサー付きの製品は下手すると本機の価格を超える製品もある程クソ高いものばかり。
コスパ最強の G 社から適合するバランサー付シングルハンドルが出ているものの、クソダサい。リールは嗜好品です。異論は認めます。
となると DIY しかありません。
工業高専卒のエンジニア魂(あるものでなんとかする)に火がつきます。
「純正ハンドルの片方のハンドルノブ軸を外して、ボルトナットか何かでバランスを取ろう!」
ハンドルノブ軸はハンドルにカシメてあるため気軽には外せません。
ネット上の同志達の記事によると、カシメの上からドリルで穴を開ける方法が主流の模様。
しかし、クソザコ大学院生の手元に(電動)ドリルなどありません。
だったらあるものでなんとかするしかありません。
カシメの爪のようになってる部分まで削れば外せるんじゃなかろうかとやすりで削ります。
が、しかし、爪の部分は思ったより深いようでした。
カシメの出っ張りを超えてハンドル自体も数 mm 削ったのですが、カシメが外れることはありませんでした。
結局、円錐型の棒ヤスリを、火起こしの要領で使用し、気合いで 4 mm 径の穴をこさえました。
ここに M4 のボルトナットと必要な重量分ワッシャーを挟んでバランスを取ったのが↓
クソダサい。。。
機能面ではほぼ目的を達成しましたし、出費もボルトナットとワッシャー合わせて 100 円弱とコスパも十分です。
が、クソダサい。。。
そうです、私は工業高専卒といえど生物化学科なのです。。。
バランサー側のハンドル軸が、ノブ側のハンドル軸と同じ長さであることが気に入りません。多少バランサーが重くなっても非対称な方が美しい気がします。
何より、火起こしスタイルヤスリ棒で実現できる最大径 4 mm では、十分な重量且つ M4 ボルトナットで支持できるワッシャーに限りがあるため、あり合わせ感が半端ではありません。
ここで終わっては、学科は違っても同じ釜の飯を食った(食ってない)、機械科の連中に顔向けできない、、、!
ということで、250 円 / 30 分のカインズ工房で、ボール盤とディスクグラインダーを借りました。
いずれの機械も先端部分は自分で用意する必要があるらしく、アルミ対応の 8 mm ドリルと、アルミ用のグラインダー砥石を購入。合わせて 1,000 円ちょっとの出費。。。
先端パーツの出費は痛いものの、これで比較的大型のボルトナットを取り付け可能にしつつ、無駄に長いバランサー側のハンドルを短くできます。
取りあえず、素人でも実現可能に思えた 8 mm サイズの穴をボール盤で開けたあと、無駄なハンドル軸をグラインダーで削ります。
電動工具の威力は凄まじく、みるみる形になっていきます。
先のマジクソザコヤスリ DIY の遺産(先端部)が気に食いませんが、機能面で問題ないので良しとします。開けた穴に、いい感じの塗装がなされた、セット販売のステンレス製のM8 ボルトナットとワッシャー 2 枚を取り付ける(100 円弱)。
負の遺産も隠れていい感じなのでは無いでしょうか。
バランスは後々同色系のワッシャーで取ろうと思いつつ、とりあえず本体へ組み付ける。。。
、、、結構美しいのでは、、?
いや普通にカッコよくないか?ボルトナットが無骨な感じでカッコよくないか?
とりあえずのつもりで組み付けてみましたが、高速でハンドルを回してもバタつきません。少なくとも不意にクラッチ返りを起こしてしまう程のバランスの偏りはなさそうなので、これで完成とします、、、!!
カインズ工房の 250 円 / 30 分縛りがあったため(延長しろよ)、完全にフィーリングに任せた行き当たりばったり加工でしたが、十分以上できたと思います。
何より気に入ったのがココ。
スタードラグとメカニカルブレーキノブそしてバランサーがひしめき合うも、決して干渉することはない。美しい。。。
クソザコヤスリ DIY の出費を含めて 1,500 円程度の出費となりました。
結果として冒頭で触れた G 社のバランサー付ハンドルより随分安く済みました。
そもそも、交換ハンドルを利用してしまうと、純正ハンドルがタンスの肥やしになってしまう状況が気に食わない性分なので、純正品の加工は気持ちがよかったです。
出来栄えも大変満足のいくものでした。
愛着のある道具で釣りをするとより楽しい気がします。
これからもクソザコ DIY で趣味の道具などをより良いものにしていきたいと思います。
それでは。
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運営者:ft
初出掲載:2021/09/06